久しぶりに泣いてしまった。
一瞬止めようと思ったけど、止められなかった・・・・・
今日の午後7:30~8:00にNHKでやっていた「特報首都圏」
その概要は、【
自宅で終末期を迎えるガン患者に対し、どう緩和ケアを行うかが課題となっている。
国は療養病床を減らす方針を示し、
末期ガンの患者も病院から退院せざるを得ないケースが出ている。
一方で、在宅医療を進めるため「在宅療養支援診療所制度」を開始。
365日、24時間対応できる開業医に対して診療報酬を上げる政策を打ち出した。
しかし、ガンの痛みを和らげ、
本人や家族を精神的にサポートできる医師はまだまだ少ないのが現状だ。
ガン患者や家族の不安を少しでも取り除くためにはどうすればいいのか。
在宅専門で緩和ケアを行う医師と患者、家族のケースから探っていく。
】
軽くまとめると、
末期ガンなど、病院での診療ができなくなり、
在宅で死を迎えようとする患者たちと
それを支える(?)いや、見守る医者と家族の話である。
僕が泣いたのは、結婚七年目でガンが発見され、寝たきりの男性が死んだところ。
彼は、様々な治療を試し、悪あがきをしていた・・・
妻は、日に日に彼と会話をする時間が減っていく。
当時は、髪の毛もふさふさで、顔の肉好きもよかった。
今は、ベッドで横たわっている。
そんな人が死んだ。
いなくなってしまった。
僕が本当に涙を止められなくなったのは、
その妻の泣き顔をみたときだ。
なぜか止められなかった。
後から考えてみると、
おそらく自分が泣いた、もっとも大きな理由は、
(涙などの感情は、衝動的なものなので、理由なんてないかもしれないが、)
それが、僕が初めてみた「死」だったからである。
どこからか生まれてきたヒトが
どこかへ行ってしまった。
声を発していたヒトが
何も動かなくなった。
それが死なのか、なくなってしまうのか。
でも、妻は泣いていた。
悲しみから。
悲しみ以上のものを残して死にたい。
人が生まれてから死ぬまで見届けることが
医者の最後の務めなのかもしれない。
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