今回の小論文の趣旨は、反論するということでした。
反論すると意見が決められているのです。論理的に反論しなければいけません。
以下問題文。
次の文章を読み、反論してください。
僕は中学校に制服なんかいらないと思います。
理由はたくさんあります。まず一つ目は、お金がかかることです。義務教育なのに、みんながお金をはらって制服を買わなくてはいけないのはおかしいと思います。ワイシャツも何枚もいるので、かかる金額も結構バカになりません。二つ目は、衛生的でないということです。毎日同じ服を着ているのは不潔です。しかも昼休みとかグラウンドで遊んだりするので、汗もすごく吸っているし、泥もたくさんついているのです。三つ目は、個性がなくなるということです。みんなそれぞれの好みとかがあるのに、それを全部無視して全員が同じ格好をするのは不自然だし、軍隊みたいです。そんなことをみんなに強制するのは乱暴だし、ある意味で人権を侵害しています。誰にでも自分の服装を自分で決める権利があると思います。
この文章は、制服が必要ないと考える理由が三つの点で述べられています。反論するには、それぞれに対して反対意見を述べていかなければいけません。
まず一つめに対する反論は簡単です。私服の方がお金がかかるという点。それに義務教育の意味を間違っていますね。
二つめについては、グラウンドで遊ぶときなどは、着替えればいいなどといえばいいし、下着やワイシャツは洗濯できるでしょう。
三つ目は難しい。まず制服がいやならば、制服のない学校に行くべきだ。そんな学校があることを知らないのがいけない。知っていたけど行けなかった、近くにそういった学校がない場合、彼は今の学校を制服のない学校に変えるべきである。
もし、彼がそういったことを起こし、全校で多数決をとるとする。しかし全国の統計では制服が合った方がいいと答える人がほとんど、制服は必要ないと考える人は1割程度らしい。
こういった情報から、彼の主張は全くのわがままであることがわかる。
まあそういった具体例はいいとして、結局何が言いたかったかというと、
①背理法で攻めろ
②無知は罪だ
もし~~だったらこうなるだろう。これはおかしい。だから最初の設定は間違っているという、一種の反論の方法である。
結構使えるらしい。先生の好きな攻め方だ。
②について、この中学生は、制服のない学校について知らなかった。もしくは制服に関する統計を知らなかった。
極端ではあるが、この情報化社会においては情報を持っている方が勝ちである。
知らないということは、調べる努力を怠ったという罪である。
知らなかったなどという言い訳はもはや通用しない。
こんな情報はいらないと知ろうともしない。もしかしたらいつか使える時がくるかもしれない。
そういう意味で幅広い知識と教養が必要である。
問題に直面したときに、その知識の中から適切なものを選ぶ力も必要である。
だらだらと書いてしまったが、②は重要であろう。
では、また^^
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